Top / 145 参議院 国民生活・経済に関する調査会 2号 平成11年02月10日

○中原爽君
 文部省に伺いたいんですけれども、先ほどの御説明で、社会人に対しまして文部省としては、正規の学習課程といいますか、放送大学あるいは夜間大学院、昼夜開講制の大学院、あるいは科目等履修生制度、こういったものをかなり以前から用意されておられたわけであります。
 きょう、ほかの省庁のお話を伺いますと、どうもこの社会人に対する学習体系というものが、従来の第二の就職のための職業生活の準備であるとか、あるいは完全にリタイアしてしまった後、生きがいを求めてというような学習体系、こういった方向性が少し変わってまいりまして、例えば第二の就職という意味では、この経済状況の中で就職先もない、こういう社会情勢。したがって、例えば高齢社会に向かってのホームヘルパー、こういったような職業的な方向に移行していく、ホームヘルパーのための学習をする、こういうような方向性もあろうかと思います。あるいは、完全にリタイアしてしまったんですが、やはり何らかの生きがいを求めてという意味では、ボランティアの活動の方へ移行する、あるいはNPOに参加する、こういう意味合いでどうも社会が動いているような気がいたします。
 そうしますと、文部省としては、従来の正規の形の夜間大学院等こういった学習体系と現状のボランティア活動あるいは高齢社会に対するホームヘルパー的な職業、こういったところの関係。要するに、正規の学習課程すなわち学校教育法に規定されているような学習体系と現状のボランティア活動への方向、こういったところのかかわりは文部省として今後どういうふうにお考えになるか、お聞かせいただきたいと思います。

○政府委員(富岡賢治君)
 開講いたしますときには、大学がどのようなものを開講しようか、生涯学習講座とか正規の課程を開講しようかということで当然いろいろ検討していただくわけでございましょうから、そういう場合には社会福祉系あるいは地域のいろんな需要あるいは希望等を考えまして勘案するということになりますと、恐らく意図的に行政がそうしてくれということではなくても、そういう方向に向かった需要が多いということが言えるんじゃなかろうか。
 先生も御存じかと思いますけれども、新設大学等で希望がありますときには、昼夜開講制等を提案するときには、大体社会福祉系とかそういうような学習課題ということを中心にするというようなことが多うございますから、需給関係ということではそういう方向に意図的に行政的に特に手をかけるということはなくてもなっていると思いますけれども、むしろ私どもとしては、そこで学習した方々がそういう方向で現に生かしていけるような具体的な手だてをいろいろ工夫して用意するということも、そういうことを振興する一つの手だてかなと、こういうふうに思うわけでございます。
 大学等高等教育機関や専門学校への生涯学習を希望する者は、趣味、教養ということも半分ぐらいございますけれども、端的にそれを自分自身のキャリアアップのためにも、それから地域のためにも役立てたいという目的意識を持った方が割合多いということははっきりしておりますので、そういう方向で、学習した人がそれを生かせるような場をいろんな形で考えていくということがむしろ王道で、近い施策かなというふうに思ってはおります。


リロード   新規 編集 凍結解除 差分 添付 複製 名前変更   トップ 一覧 単語検索 最終更新 BACKUP リンク元   ヘルプ  
Last-modified: 2008-02-27 (水) 18:11:14 (4515d)